北アルプス

富山登山第2回 薬師岳

光陰矢の如しとはよく言ったもので、前回ブログを更新してから1ヶ月以上経ってしまいました。

その間も本業とは別のところで色々と忙しく、毎週何かしらイベントが入っている状態でなかなか落ち着いてこうしたことをしている暇もありませんでした。

そんな中においても、2度ほど山へ行ってきました。1個前の山に関しては時間が経ってしまったので今更ブログに上げることもないかな〜と思いながらもせっかくなので書いていきます。

8月25日と26日、早朝のバイトが連休だったので狙い通り薬師岳へ行くことに。当初、ケチでものぐさな私は薬師だけなら有峰林道が開いた瞬間に行って日帰りで帰ってこようと思いましたが、色々と考えた結果、やはりゲートの開閉時間が気になるので薬師小屋泊まりで行くことに。職場の山好きの先輩も「薬師小屋は飯うまいよ〜」と言っていました。

前日小屋へ予約した際に林道のゲートが開く時間を確認すると、「ちょっと早めに行って待っとった方がええ」ということでした。

当日、有峰林道まで家から約2時間なので、いつも起きてる4時に目覚ましをかけて起きましたが、お腹が空いたので朝ごはんを食べてから行こうとダラダラしているとあっという間に30分が経ち、少し遅れて出発することに。

カーナビもなんだか北陸道を使わせようとしてくるので必死に抵抗していると全然時間が縮まりません。そしてふと気がつくとなんだか見たことのある道を走っています。

「ん?これはもしや立山に行く道では!?」

ナビが間違えて立山に設定されているのかと疑いました。なんども立山駅には行ってますが薬師岳方面の看板なんてあったかな〜!?と思い、恐る恐る車を進めて行きます。本当にあともう少しで立山駅というところで右に折れると古びたスキー場やら温泉の看板がある方へ。そこからまだ少し車を走らせるとようやく有峰林道のゲートが現れました。6時20分頃でした。

ゲートで¥1800を支払い、折立へ向かいます。なんとなく有料道路になると見える景色が少し違って見えるのは私だけでしょうか。窓を開けて前日にitunes(そろそろ終了らしいですが)で購入したテイラーの「Cruel Summer」を大音量で鳴らして走っていると工事用の信号がところどころあるため、前に2台車が停まっていてなんだか気恥ずかしい思いがします。

そんなことを繰り返しながら小一時間で折立へ。登山口近くの駐車場は満車なので500mほど離れた場所にある臨時Pへ。今回は黒部五郎へ行くという石川県から来た方と会話を交わし、トイレに寄った後いざスタートしようと思うと山レコの地図をダウンロードし忘れていたので暫し休憩。その間にも続々と折立の登山口に人が吸い込まれるようにして山へ入っていきます。

 

折立登山口入って直ぐにある十三重の塔。私が生まれる何十年も前に起きた遭難事故の慰霊碑

折立登山口入って直ぐにある十三重の塔。私が生まれる何十年も前に起きた遭難事故の慰霊碑

 

前回の早月は3時過ぎから歩き出したにも関わらず蒸し暑い陽気でしたが、今回はそう汗をかく感じでもなく順調に歩を進めていけます。調子に乗ってスイスイ先行の登山者達を抜いていきます。

 

光芒が綺麗

歩き始めてから1時間が経過したところで丁度ベンチがあったので10分ほど休憩して、何かを(確かパン?)を食べました。あとで調べたところ青淵三角点というところだそうです。似たようなベンチがこの先直ぐにありました。

優しい景色

優しい景色

太郎平小屋へ

小屋の前にあるベンチで暫し休憩することに。またここでも何かを食べました。せっかくなのでお湯を沸かしてコーヒーをドリップすることに。

薬師岳が見えます

この日はお盆が終わった翌週の日曜日でしたので、賑わいのピークは過ぎた頃だったと思いますがそれでも黒部源流の山々の中核だけあって多くの登山者が行き交い、休憩しています。

 

ダウンヒルな薬師峠

デジャヴのような薬師峠の先は沢歩きになります。前半調子乗って飛ばしていたからか、股関節(専門的に言えば大腿直筋が付着している下前腸骨棘付近、大腿直筋は膝を伸展させる時に使う大腿四頭筋の仲間ですが、直筋だけは腿上げする時に使う筋肉でもあります。)が痛み出しました。普段の運動不足が原因でしょう。

そのせいか、前を行く80歳前後のおじいさんに追いついたのですがなかなか抜くことができません。というよりその方もいいペースを保っています。

いつしか私たちは会話を交わし始めました。山形から来られたそうで、来週は槍穂の方へ行くということです。それで北アルプスの100名山はだいたい方が付くそうです。今日は荷物を太郎小屋に置いて薬師のピークを踏んで、明日は黒部五郎といった行程だそうです。ちょっと今回の計画に物足りなさを感じていた私は心を揺さぶられましたが、薬師がメインと決めていたので諦めました。

二人で歩いていると周りから、「お孫さんとご一緒ですか〜」と声をかけられます笑。ですが足取りがそれだけしっかりしているということです。

 

素敵なサブザックには歩かなければ歩けなくなると書いてあります。

天気はだんだんと曇り、おじいさんと一緒に山頂まで行こうかと思いましたがやっぱり先に小屋へチェックインすることに。なんとまだ時刻は12時前。もちろん本日お泊まりするお部屋にはまだ誰もいません。

 

 

食堂で暇つぶしにコーヒーを注文します。

後から来た中年の男性と若い女の子と山頂へ行く行かない、明日はどうする、なんて話をしているうちにさっきのおじいさんが戻ってきたので外へ出て挨拶をします。

その後も外はどんどん真っ白になっていきましたが、あまりにも暇なので山頂へ行くことに。2、30分でつくかと思いきやなんだかんだで小1時間かかりました。

 

曇天な薬師岳山頂

周りに誰もいないので中を覗いて見ます。

山頂で記念撮影

さっき食堂で話していた方も登ってきて雑談しながら小屋へ。

定評通り小屋の食事はとても美味しく、食後はビールを飲みながら下界の友達と終始ラインをしていました。

翌日は一番乗りで山頂へ。一焼けからしっかり眺めることができ(やっぱり私のレンズではこれが撮れない)、後立山連峰越しに綺麗なご来光が上がってきます。

富士山が見れないのがちょっとさみしい

立山と劔が双耳峰のよう

日が登りきったところで早々に退散します。

 

槍穂がくっきり見えます

 

小屋へ戻って食事をしていると、同じように山頂へいっていた方もやってきます。後から来た2人の方々と山の話に花が咲き、そのうちの兵庫県からやってきた方と一緒に下山することに。

黒部五郎はでかい!!

お友達になったHさん

太郎平で休憩!!

すると昨日一緒に薬師岳へ登った方とそこで再会し、立山まで縦走するつもりだったけど心細くなって引き返してきたそうです。なので今日は雲の平へ行くよう変更したといっていました、う〜ん、羨ましい。

 

最後に劔が顔を出してくれました。

帰りはHさんと話しながらゆっくり下山しました。2年前から山登りを始めて100名山はもう50くらい?って言ってました。兵庫県の日本海側にお住まいで毎週のように山登りをしているということです。

下山後は一緒に温泉へ。林道の途中にもありましたがのんびりしたかったのでグリーンパーク吉峰へ。そこでも山の話に花が咲き、またそのうちご一緒できたらとSNSで繋がり、お別れしました。山は直ぐに友達になれるからやっぱりいいなぁ〜と元気をもらって帰宅しました。